ウミガメ保護活動について
happy smile farmでは、環境保全活動の一環として、ウミガメ保護のお手伝いをしています。
鹿児島県はウミガメの上陸・産卵回数日本一であり、1988年に全国で初めてウミガメ保護条例を施行し、絶滅危惧種に指定されているウミガメの保護に努めています
ぶどう園より車で3分の脇本海岸は県最北端のウミガメの上陸場所です。
主に赤ウミガメですがまれに青ウミガメの上陸もあります。
ウミガメはとても繊細な生き物で、上陸してもタバコの火のような小さな明かりや人の気配を感じると産卵せずに海に帰ってしまいます。
60年ほど前は100頭ほどのウミガメが夜間だけでなく昼間でも上陸していたとのことですが、近年減少の一途をたどり年間1~2回の事もありました。
2021年(令和3年)は21回の上陸17回の産卵と近年まれにみる多さになりました。
2022年は1回の産卵がありましたが、孵化までは至りませんでした。
2023年7月時点で4回の上陸、3回の産卵が確認されています。9月上旬まで孵化は続く予定です。
ウミガメは母浜回帰(産まれた浜に戻ること)すると考えられており、赤ちゃんガメが成長し帰ってくる確率は5000分の1と言われています。
脇本海岸で孵化したウミガメが一万キロ離れたカリフォルニアやメキシコ沖まで行き30年かけて帰って来ると言われています。
今年孵化した赤ちゃんカメが大きくなり帰ってきて、30年後もこの美しいビーチで産卵出来るように活動を続けて行きたいです。
《活動内容》
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4月下旬より8月上旬まで産卵の為に上陸するウミガメの調査(産卵の有無・場所)
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7月~9月まで孵化したウミガメの調査(孵化率・状態)
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春から夏は特に漂着によるゴミや大雨、台風などによる流木等の撤去に努めて、ウミガメが上陸しやすいように、また孵化した赤ちゃんがそれらの障害物で海に帰る事が妨げられないよう(早くたどり着けないと死んでしまう)にしています。
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近年、レジ袋等をウミガメが誤食することによる窒息死、発泡スチールが粉砕されたものを餌さとして誤食してしまう問題等もあり、年間を通して海岸を美しく保つ為にビーチクリーンを開催しています。
※現在、ウミガメの放流会は実施しておりません。
ビーチクリーンについて
2020年7月よりうみがめクリーン隊として毎月一回有志一同と開催しています。
どなたでも参加できますので、ビーチコーミングをしながら楽しんでキレイにしていきましょう。
*開催日は月により異なる為、決定次第SNS等でお知らせします。
【日時】偶数月、第三日曜日もしくは奇数月の平日。8時30分から1時間程度
【場所】阿久根市の海岸
今までに脇本海岸・牛ノ浜海岸・大川島海水浴場等で行っています。今後も様々な海岸で実施していきます。